超訳 アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵 エッセンシャル版

超訳 アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵 エッセンシャル版

著 | アンドリュー・カーネギー
編訳 | 佐藤けんいち
1210円 (税込) ※1

発売日:2022/6/24
ISBN:978-4-7993-2860-6

Product description 商品説明

カーネギーといえば、自己啓発書で有名な著者である。そんなイメージがまず思い浮かぶのではないだろうか。『人を動かす』や『道は開ける』などのベストセラーでロングセラーの著者のことである。
だが、あなたがいま手に取って読んでいるカーネギーは、自己啓発書の著者デール・カーネギーとはまったくの別人だ。アンドリュー・カーネギーである。「鉄鋼王カーネギー」である。「もう1人のカーネギー」といっていいかもしれない。
アンドリュー・カーネギーは、20世紀初頭の当時は世界最大の大富豪であった。
現在価値で約3000億ドルの資産を築き上げたのである。現代にいたるまで、同時代に生きたジョン・D・ロックフェラーについで、米国史上2位をキープしつづけている。
そうであるにもかかわらず、「金持ちのまま死ぬのは、恥ずべきことだ」という名言を残し、なんと全財産の9割以上(!)を慈善活動に使いきった偉人でもある。
ニューヨークの音楽の殿堂カーネギー・ホールや、ピッツバーグのカーネギー・メロン大学など、後世に残した遺産はきわめて多い。また国際平和のための「カーネギー国際平和財団」などのシンクタンクなど、現在にいたるまで活動をつづけている組織もある。
また、「慈善事業家」としてのマニフェストともいうべき『富の福音』(1889年)という著書で知られた社会思想家でもあり、没後に遺稿を編集して出版された『自伝』(1920年)は、「建国の父」の1人ベンジャミン・フランクリンの『自伝』(1791年)とならんで、現在にいたるまで読み継がれてきた。
アンドリュー・カーネギーの著書は、その豊富な体験から生み出された教訓と智恵に充ち満ちた内容で、仕事への取り組み、投資や経営にかんする考え、慈善活動についてなど、21世紀の現在でも傾聴に値する内容だといっていい。
アンドリュー・カーネギーのような大富豪になれるのは、ほんの一握りだけである。しかも、慈善事業家としてのアンドリュー・カーネギーは「偉人伝」の人になっているが、聖人君子ではまったくなかった。
だが、かれ自身も言っているように、金持ちではなくても社会貢献する方法はいくらでもある。金持ちを目指さなくても、アンドリュー・カーネギーの発言には耳を傾ける価値がある。逆に、慈善を受ける側であっても、それはおなじことだ。つまり、いろんな立場から、いろんな読み方が可能なのだ。経営者の語録として読む、慈善事業のあり方について考えるために読む、一般的な人生論として読む、などさまざまな読み方が可能だろう。教訓は、読者それぞれが取捨選択したらいい。
まずは、自分に関心のあるところから読みはじめるといいだろう。気が向いたら、それ以外も読んでみる。そうすると、アンドリュー・カーネギーという多面的な人物の全体像がおぼろげながら見えてくるだろう。

Index 目次

はじめに なぜいまアンドリュー・カーネギーか?

Ⅰ大富豪の仕事の知恵
Ⅱ知識を富に変える知恵
Ⅲ富をつくる知恵
Ⅳ富をふやす知恵
Ⅴ富をつかう知恵
Ⅵ尊敬されるべきリーダー像
Ⅶ平和への想い
Ⅷ人生を豊かにする知恵

アンドリュー・カーネギーの生涯とその時代
特別付録1 渋沢栄一によるカーネギー『自叙伝』の序文(1922年)
特別付録2 渋沢栄一「カーネギー論語を引用す」
特別付録3 内村鑑三『後世への最大遺産』より「アメリカ人のカネ儲けと慈善活動」

Author description 著者情報

アンドリュー・カーネギー

カーネギー鉄鋼会社を創業し、成功を収めて「鉄鋼王」と称された。立志伝中の人物であり、ジョン・ロックフェラーに次ぐ史上2番目の富豪とされる。事業で成功を収めた後、教育や文化の分野へ多くの寄付を行ったことから、慈善活動家(フィランスロピー)としてよく知られ、1889年に著した『富の福音』はフィランスロピーを志す人々への啓蒙書となっている。1870年代にピッツバーグでカーネギー鉄鋼会社を創業、1890年代には同社が世界最大で最も高収益な会社となり、事業で得た富でカーネギー・ホールなどを建てている。積極的に慈善活動を行い、図書館建設、世界平和、教育、科学研究などに多額の寄付をした。ニューヨーク・カーネギー財団、カーネギー国際平和基金、カーネギー研究所、カーネギーメロン大学、カーネギー教育振興財団、カーネギー博物館などの創設に資金を提供した。
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佐藤けんいち

ケン・マネジメント代表。1962年、京都府に生まれる。一橋大学社会学部・社会理論課程で「歴史学」を専攻、「社会史」研究のパイオニア阿部謹也教授のゼミナールで3年間まなぶ。大学在学中、体育会合気道部主将を務めた。銀行系と広告代理店系のコンサルティングファーム勤務を経て、機械部品メーカーでは社長業以外のすべての機能を「ナンバー2」の実務担当者としてカバーした。タイ王国では現地法人を立ち上げ代表を務めた。2009年に独立して現在にいたる。1992年には米国最古の工科大学であるレンセラー・ポリテクニーク・インスティチュート(RPI)で経営学修士号(MBA)を取得、専攻はマネジメント・オブ・テクノロジー(MOT)。学校法人玉川学園で教育諮問委員を務めている。JBPressコラムニスト。
主な著書に『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』(小社刊)、『人生を変えるアタマの引き出しの増やし方』(こう書房)がある。
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