ひらめきはカオスから生まれる

ひらめきはカオスから生まれる

著 | オリ・ブラフマン
著 | ジューダ・ポラック
解説 | 入山章栄
訳者 | 金子一雄
2200円 (税込) ※1

発売日:2025/2/21
ISBN:978-4-7993-3128-6

Product description 商品説明

「適度な無秩序」こそが組織の創造性を向上させる!

・なぜ、ペスト大流行の後にルネッサンスが起こったのか?
・なぜ、アメリカ軍はイラクで苦戦したのか?
・なぜ、任天堂はゲームのヒットを連発できたのか?

強い組織には秩序が必要だ。
果たして本当にそうだろうか?


本書では、イノベーションを生むために、組織にはある程度の無秩序が必要だと説く。
無秩序から生み出された多彩なイノベーションの実例とともに、意識的なカオスの作り方を伝える一冊。

現代の組織はあまりにも効率と管理を重視しすぎており、それが創造性やイノベーションを阻害している。適度なカオスを意図的に取り入れることで、組織は新しいアイディアや解決策を生み出す可能性を高めることができるのだ。

「カオス」を効果的に活用するためには3つのことが必要になる。

1. 「余白」:時間的・思考的な余裕のこと。過度な管理や規律から解放された空間や時間が、創造的な思考を促進する。
2. 「異分子」:組織にとって異質な存在や視点をもたらす人材のこと。
3. 「計画されたセレンディピティ」:偶然の出会いや発見を意図的に促進すること。

そして以上の3要素を活用するためには5つのルールを守ることだ。

ルール1:数字の誘惑に負けない(数値化できない価値も重視)
ルール2:コントロールされたカオスを目指す
ルール3:余白を生産的に活用する
ルール4:異分子を積極的に迎え入れる
ルール5:セレンディピティを意図的に呼び込む

本書は、アメリカ軍、病院、学校、企業などさまざまな組織での実例を通じて、カオスの効果的な活用法を具体的に示していく。

Index 目次

はじめに――結論
第1章 カオスを巧みに活用する
第2章 穏やかなカオス
第3章 アインシュタインの頭脳
第4章 ひらめきの神経科学
第5章 裸でサーフィン
第6章 セレンディピティを促進する
第7章 カオスとシリコンバレー
第8章 カオスの五つのルール
解説 入山章栄

Author description 著者情報

オリ・ブラフマン

スタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得。組織行動学を専門とし、大企業のコンサルタントとして活躍。著書に『ヒトデ型組織はなぜ強いのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『あなたはなぜ値札にダマされるのか?』(日本放送出版協会)などがある。近年は米陸軍の訓練プログラムに関わり、意思決定過程にカオス理論を導入するための研究を行っている。
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ジューダ・ポラック

リーダーシップ論を専門とし、カリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネススクールで講師を務めるほか、TEDxなどでも活躍。グーグル、SAP、オラクル社等の企業だけでなく、米軍特殊部隊や米陸軍と仕事をしている。戦場から帰還した兵士のケア・プログラムにも関わった。
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入山章栄

早稲田大学ビジネススクール教授。
1996年慶應義塾大学経済学部卒業。1998年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカーや国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2003年に同社を退社し、米ピッツバーグ大学経営大学院博士課程に進学。2008年に同大学院より博士号(Ph.D.)を取得。同年よりニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールのアシスタント・プロフェッサーを経て、2013年9月より早稲田大学ビジネススクール准教授、2019年より教授。専門は経営戦略論および国際経営論。著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(日経BP)、『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)。
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金子一雄

1954年生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。翻訳家。
訳書に『大切なことはみんなピッチで教わった』(飛鳥新社)、『あなたの人生には使命がある』『お金で買えない「成功」と「幸福」の見つけ方』『人生の希望が見つかる50の贈り物』(以上、PHP研究所)、『信ずる心のすすめ』(講談社)、『お茶の巡礼』(河出書房新社)他、著書に『あなたも翻訳者になれる!』(PHP研究所)がある。
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※1 店舗ごとの消費税の端数の計算方法の違いによっては、お会計額に誤差が生じる場合があります。